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リウマチにヨガが効く!

どうも、Takiです。

 

このブログで何度かリウマチについて扱っています。

今回はリウマチとヨガのお話です。

 

 

 ・心身に効果を示すヨガ

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アムステルダム、Restorative Neurology and Neuroscienceに掲載された研究で、8週間の集中的なヨガの実践が、関節リウマチ患者の肉体的および精神的症状の重症度を著しく低下させることがわかりました。

特定の炎症性バイオマーカーのレベルと、患者における身体機能の状態および疾患活動性の評価に著しい改善が見られ、ヨガが最適な健康状態を達成するため、予防、治療、リハビリに有効である可能性を示しています。

 

インドのニューデリーにある全インド医科学研究所(AIIMS)の主任研究者、リマ・ダダ医学博士によると、この実験が関節リウマチの治療としてヨガを実践することで、免疫機能を調節できる可能性を示唆しています。

通常の薬物療法と同時に取り入れられたヨガのライフスタイルによって、分子寛解が認められ、免疫寛容も再確立できました。

分子寛解とは、体内での分子の発現状況によって定義される寛解です。

さらに、ヨガの実践は神経の可塑性を促進することによってうつ病の重症度を減少させました。

神経系は外界の刺激などによって常に機能的、構造的な変化を起こしており、この性質を一般に可塑性と呼んでいます。

また、うつ病の原因の一つに神経系の異常があります。

ヨガの実践が、そのような異常な神経系を変化させ、うつ症状を緩和させるということです。

 

 博士は、リウマチの重症度とその根底にあるうつ病は、身体障害の増加、QOLの低下、および臨床的寛解率と治療効果を低下させるいいます。

 

 

・8週間にわたりヨガを実践

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この研究は72人のRA患者に対して8週間にわたって週5日、120分間のヨガの練習の効果を分析するために行われました。

試験群とコントロール群の両方が日常的に薬物療法を受けていました。

調査結果は、神経可塑性、炎症、免疫調節、細胞の健全性の全身性バイオマーカーの大幅な改善を示しています。
そして、ヨガのライフスタイルを取り入れたリウマチ患者において、鬱病の重症度、疾患活動性および身体障害指数の減少という好ましいな臨床結果が得られました。

 

既存の研究では、臨床症状、QOL、心理学的効果、および身体機能に関しての管理をサポートする方法としてヨガの役割を評価してきた。

一方この研究では、ヨガの実践が、特にリウマチにおいて、炎症、細胞の老化、および酸化ストレスの全身的なバイオマーカーにどのように影響するかを調べています。

 

ここで得た実験結果は、ヨガが心と体のコミュニケーションをターゲットにすることによって細胞および分子レベルで自己免疫の病態生物学を積極的に修正することを示しています。

そしてその詳しいメカニズムについてはさらなる研究が必要であるとしています。

 

 

・ヨガへの期待

 

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ヨガは、さまざまな経路を通じて身体機能や症状に影響を与え、自然な免疫学的耐性をもたらす精神の能力を強化します。

 

関節リウマチは、遺伝的要因と環境要因との相互作用から生じる不均一な自己免疫疾患であり、身体的障害および精神医学的併発症を引き起こす広範な全身性炎症、軟骨損傷、および滑膜過形成を引き起こします。

個人におけるうつ病とリウマチの併発は、患者、その介護者、医療システム、そして社会全体に大きな医療負担をかけます。

既存の医学療法は範囲が限られており、そしてこの疾患の心理的要素を治療することができず、そして多数の副作用をもたらします。

うつ病は、患者の服薬遵守および治療の遵守を低下させるように思われ、そして健康上の転帰を悪化させ、そして疾患の重症度を増加させます。

心理的健康状態の改善と重症度の低下により、ヨガグループはより順応性が高くなり、より多くの困難を伴うことなく、より多くの日課を行うことができるようになりました。

 

ダダ博士は、次のように結論を述べました。

ヨガをベースにした包括的な治療が、寛解をより現実的な治療目標としつつあります。

そして大部分の疾患は心身医学的要素を有するので、このアプローチは他の病気にも広く適用可能です。

 

 

 

 

・所感

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Takiは精神系にも興味があるので、メンタルヘルスの記事を読むことが多いのですが、やはり精神状態って病気に大きく関連しているんですね。

「病は気から」というのはほんとにその通りで、精神状態が悪化すると体内のバランスが崩れ免疫機能がおかしくなってしまいます。

そして健全な精神というのはやはり基本的な生活習慣で養われます。

 

今回ヨガがリウマチの症状を緩和させたという内容でしたが、そのメカニズムは瞑想と同じなんじゃないかと思います。

呼吸を整えて思考をクリアにすることで、様々なストレスから解放され、そのことが症状を改善させたのではないでしょうか。

 

 それでは、また。