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リウマチに鍼(はり)が効く!

どうも、Takiです。

 

今回はリウマチに関する記事を紹介していきたいと思います。

 

 

・鍼治療が注目される背景

 

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関節リウマチは最も一般的な炎症性関節炎で、慢性的な自己免疫疾患として知られています。

リウマチは合併症、慢性的な身体障害、そしてQOLの低さと関連しており、治療費もかさんでしまいます。

 

遺伝子、免疫細胞、サイトカイン、シグナル伝達ネットワークなどの多くの要因がリウマチの病因に関与しているため、その治療法が常に課題となっています。

 

現在メインの治療方法は、非ステロイド系抗炎症剤、抗リウマチ薬、鎮痛薬、および生物学的製剤の使用です。

しかしその副作用と毒性から、使用を懸念するケースも少なくありません。

そこで、副作用や毒性が無く無害と考えられている鍼治療が注目されています。

 

中国医学の理論によると、リウマチは「Bi」または障害病に分類されます。

「Bi」とは、風、冷え、湿気、または熱の病原体が、筋肉、腱、骨、そして関節などの経絡へ侵入することによって引き起こされる一群の疾患を意味します。

そして「Bi」は痛み、重苦しさ、ほてり、さらには関節の腫れ、こわばり、変形を引き起こします。

 

鍼治療は中国医学独自の理論に基づいた様々な臨床的障害を治療するために数千年間も使用されてきました。

現在リウマチ患者の30〜60%が補完代替医療を行っています。

補完代替医療とは、メインの治療法を補ったり、メインの治療法の代わりに行われる治療法です。

米国では、鍼治療の使用がわずかではありますが増加しています。

(2007年:1.4%→2012年:1.5%)

イスラエルでは、リウマチ患者の約41%が鍼治療を受けています。

韓国では、 補完代替医療を新たに行うリウマチ患者の54.6%が鍼治療を選択しました。

 

 

・鍼治療の効果

 

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現在関節リウマチの実際の病因はまだよくわっていません。

これまでの研究は、細胞および分子メカニズムに焦点を当てており、その基礎から現代の治療法が導き出されています。

しかし現代の薬の使用は副作用の懸念が強く、使用に際し定期的なメディカルチェックが欠かせません。

 

中国医学ではリウマチは障害病に分類されます。

さらに障害病はその原因(風、寒さ、湿気)により3つに分類されます。

風の障害(動く障害)はあちこちが痛むことを特徴とし、風が吹くことが多くなると起こります。

寒冷障害(痛みの障害)は、急性疼痛を特徴とし、寒さに起因する障害です。

湿気障害(固定障害)は重苦しさを特徴とし、湿気が多いことに起因します。

そして4つ目、熱の障害は、3つの障害が熱に変わるときに起こります。

 

どの経穴を標的に鍼を刺すかは、上のような中国医学の理論に由来します。

 

鍼治療に関する多くの研究が様々な炎症性バイオマーカーを使用し、抗炎症効果を調べました。

炎症性バイオマーカーとは、人体で炎症が起こったときに目印となる物質です。

そして研究の多くが鍼治療の抗炎症作用を示しています。

 

そして抗炎症作用のメカニズムとして、リウマチの進行に関わるシグナル伝達の経路を鍼治療によって抑制できるためと言われています。

 

例えば、ある信号が送られることにより、炎症性物質の産生を促す分子があり、それがリウマチの原因であったっとします。

鍼治療により、その分子の反応性を抑えて、間接的に炎症性物質の産生を抑制することができる、というお話です。

 

また、他のメカニズムとして抗酸化作用があります。

抗酸化作用により、炎症の原因となる酸化ストレスを減少させると考えられています。

 

鍼治療は中国医学を起源としています。

中国医学の特徴は、 特定の臓器や病原体、病理学的変化を解明しようとするのではなく、症状と徴候を分析することによって身体のシステム障害を探すことにあります。

そして各症状の識別に基づいて、身体のシステムのどこが悪いのかを明確にします。

中国医学では個人において、そして個人と環境との関係において、全体性およびバランスから治療方法を探求します。

治療薬は、システムを改善、活性化し、人間の抵抗力を高めることによって機能します。

中国医学は、細胞や分子の観点からメカニズムを探求する現代医学のようなものではありません。

そのため、西洋医学との組み合わせが困難であることも事実です。

 

 

・まとめ

 

 鍼治療には抗炎症作用があり、しかも副作用はありません。

そのメカニズムは、免役抑制作用や抗酸化作用が考えられます。

 

Takiは中国医学に興味を持っています。

東洋医学ってロマンがあるんですよね(笑)

 

中国医学の源流を遡ると、古代インドのアーユルヴェーダに行きつくと言われています。

インダス文明があったかのは紀元前2600年前頃です。

単純にそこから数えると現在4500年位でしょうか。

 

前まではそういうの胡散臭いなぁと思っていたんですが、

何千年もかけて作られた知識体系を、胡散臭いからって切り捨てるのはもったいないと思ったんです。

 

もちろん科学的根拠は大事で、現代に通じるものはどんどん取り入れたらいいと考えてます。

瞑想もその一つです(笑)

 

 

それでは、また。